Battle of Nashville
フランクリンの戦いから2週間後、1864年12月15日~16日にかけて、南軍のジョン=ベル=フッドが多大な損害を被りながらもナッシュビルまで進軍してきて発生した戦い。
主戦場はGreens Hills、Forest Hills、Oak Hills、Lipscom、Brendwoodなど、ショッピングモールがあったり、大学があったり、普段生活している場の近くで発生。左図の赤線は12月15日、一日目の戦線。二日目の戦線は大きく南へずれる。
なお、ナッシュビルでの戦いは南北戦争開戦直後の1862年2月に行われて、ナッシュビルが速攻で北軍に落ちる、という戦いもあるが、一般的にBattle of Nashvilleというと1864年のものを指すらしい。
Negley要塞、Travellers Rest、Hermitageなどは戦場とはならなかった。
北軍は、ジョージ・H・トーマス将軍、ジョン・マカリスター・スコフィールド、ジョージ・ヘンリー・トーマスなど、56000騎、対する南軍はジョン・ベル・フッド将軍率いる20000騎。北軍の司令部は、Belmont Mansion、Bell Meadにおかれ、南軍の司令部はNashville Travellers Restにおかれた。戦いは12月15日~16日の2日間にわたり続けられたが、最終的にフッド軍が南に撤退し、北軍の勝利で終わっている。
11月末に行われたBattle of Franklinでの傷が癒えないまま、強引に進軍してきたフッドの指揮能力にも問題があった模様。(フッド軍は北上して、トーマス将軍と合流しようとしていたスコフィールド軍を止めることが出来なかった。コミュニケーション不足があったようだが、目の前の通り抜けスコフィールド軍をミスミス逃した、とのこと)
このBattle of Nashvilleを境に、南北戦争の西部戦線の北軍優勢が圧倒的なものになる。
なお、スコフィールドとフッドは学生時代(West Point Colledge)のお友達。
Belmont Mansionのガイドに言わせると、スコフィールドは女好きでクレイジー(軍指令室にまで女性を連れ込んでいた)、フッドはその作戦や敗戦後にその責任を全て部下になすりつけようとしたことがクレイジー、とのこと。